ピンポイントが効果的
「ドライヤーは髪が傷むから使わない」という知人女性がいました。
その人はいつもしっかりした黒髪をしていたので、私もずっとマネしてきました。つまり、自然乾燥ですね。
一般的にドライヤーの熱のあて過ぎは、髪のパサつきの原因になると言われます。髪の毛の表面はキューティクルで覆われていて、熱いドライヤーの風を当て続けると剥がれてしまいます。
しかも、ドライヤーでキューティクルが剥がれやすくなったところへ、ブラシや手などの摩擦が加わると、さらに髪の毛が傷みやすくなるわけですね。
自然乾燥なら髪を乾燥させ過ぎる心配はないですし、なによりもドライヤーをする手間を省けるので、自由な時間が過ごせるわけです。
それに慣れてしまったので、ドライヤーを使うこと自体が「面倒くさい」といった感覚になってしまいました。
ところが、最近は自然乾燥のほうが悪いという論調が増えてきました。
髪が濡れている状態が続くと、雑菌が繁殖しやすくなって頭皮にもよくないとか、髪が濡れたままだと、頭が冷えてしまって頭皮の血行が悪くなるとか。
最近は髪が薄くなってきたので、そちらのほうが心配になってきました。とくに気になるのは頭頂部から前頭部です。
でも、ひさしぶりにドライヤーを使う生活をはじめるとなると、どうやって使ったらいいかわからないわけです。
そこで、なるべく髪の毛に負担のない方法をいろいろ調べてみると、「前髪 厚く」で検索したサイトにドライヤーの使い方が紹介されていました。
しかも、薄毛の人が厚く見せるためのテクニックもあったので、注目してみました。
基本は「乾きにくい根元部分からドライヤーをあてる」ということで、各部分を引っ張るように根元から乾かしていきます。
私が気になるトップから前の部分も分け目と逆方向へ引っ張ってもどしたら、たしかにふわっとした仕上がりになって薄毛が目立たなくなりました。
ちょっと手間はかかりますが、ここぞというときにしっかりセットしたいときには役立ちます。興味のある方はチェックしてみてくださいね~。
もうちょっとちゃんとしようよ~
昔、付き合っていた彼女の引越しを手伝いを頼まれました。
けっこう自分のことも自分でできないような人だったので、あらかじめ「業者のくる2時間くらい前までに荷物くらい、自分でまとめておいて」と頼んでおきました。
ところが、手伝いに行ったのですが、まったく準備をしていませんでした。前の日に送別会とかで飲んで帰ってきて…とかなんとか、言い訳ばかり。
「じゃ、その前の日はなにしてたんだ?」と怒りました。しかも、用意してあるのはダンボール2箱だけ。その荷物は数倍もあるというのに。
普通、引っ越しの手伝いと言えば荷物を運ぶだけですよね。呆れて物が言えないとはこのことでした。
で、しかたがないのでダンボールには割れ物を中心に入れて、あとはゴミ袋にどんどん詰め込んでいきました。
結局、私が荷物をつめて、そのあいだに彼女は私が荷物をどかしたあとを掃除していました。
そのあいだに業者が来てしまって、載せられるものだけ載せて「あとは電車でもってこい!」と言い残して、私は次の引越し先に案内するために業者の助手席に乗りました。
引越しの途中で彼氏に「ガスコンロを買って持ってきて欲しい」と頼む女子もいるとか。けっこうな大きさの荷物を、知らない土地で相手に買わせて持って来させるってどうなのかな。
いい年をしていろいろできない人っているんですね。私のほうは結局、相手と別れました。
とうもろこしをしっかり吸収してね~
母から「おじいちゃんにあげて」と、ゆでたとうもろこしをあずかって母の実家を訪問しました。
商売をやっているので裏口にまわり、玄関をあけたんですがだれもいません。そのうち、店にいた長男のおじさんのお嫁さんが顔を見せました。
「いらっしゃい」
「こんにちは、おばちゃん。今日はみんないないの?」
おばちゃんは奥に首をのばして言いました。
「あら、だれもいない?あ、なんか冷たいものでもどう?あ、もらったスイカがあるのよ」
「ああ、いいよいいよ。それより、おじいちゃんは?」
おばちゃんはちょっと表情をくもらせました。
「私たちみたいによく食べるんだけど、あの年代になると吸収がわるくなるらしくて、体がほそくなるばっかりでねえ。でもね、口だけは達者だよ。いってあげて!」
高齢者は食事で摂取したカロリーが全て体内に吸収されるとは限らないそうです。
体内の消化器官が衰えているので、体内で栄養素を上手く分解、消化吸収をする働きが鈍くなるのだとか。
おじいちゃんにはせめて、好物のゆでたとうもろこしをしっかり吸収してもらわなくては。高齢者が低栄養状態にならないために、赤ちゃん用の粉ミルクをすすめる人もいるけど、本人はイヤでしょうね(笑)。
みんなどんな理由で来ているのだろう
住所変更に伴う免許証変更の手続きをずいぶん昔にやりました。昔の話なので、いまはICチップにピッ!なんでしょうか。
そのときには、所定の受付に出して変更場所のメモみたいなものを受付の人が記入していた時代だったと思います。
午後4時半に到着した私。署に入ってみるとけっこうにぎわっていました。
場所が場所だけに、浮かない顔をして受付に座っている人が多いようです。何をやったのか知りませんが、作業服の男性はふてくされているし、年配の女性はうつむいています。
そこへ、男性2人組があわてて入ってきました。50歳くらいと20歳そこそこの見るからに親子。
うしろに隠れるようにしている息子はおどおどしていて、父親は息子のしでかした不始末を自分がなんとかしなければ、と腹をくくってきたように見えます。
彼らは受付を通り越し、小走りで奥に向かいました。あの親子は今日を一生忘れない気がします。
1人の女性が彼らとすれちがうように、玄関まで歩いてきました。ニコリとしながら、遠慮がちに「お疲れさまでした」と職員に挨拶。かわいい人です。こういう人も働いているんですね。
その後、私の手続きはあっさりと終わり、免許証の裏に住所変更の証明が記録されました。
帰りがけ、せっかく遠出してきたのだからと、駅のほうまで自転車でまわって帰ろうと坂道を降りていきました。
すると、さっきのかわいい人が先を歩いています。そのとき、彼女の足取りが目に入りました。
歩き方がその……ガニマタでした。さすが警察勤務。武道の鍛錬に余念がないのかもしれませんね。
しんみりと夏
お盆前に掃除も兼ねてお墓参りにいってきました。
母と出かけようとすると、親戚のおばさんもいっしょにお墓まいりすることになりました。これなら、ちょっと離れたお寺同士にある、両方のお墓参りが一度にすむからラクなのです。おばさんはダンナさんを早くに亡くしていました。
さらに、そのおばさんから頼まれておばさんのとなりの家の伊藤さんの奥さんもいっしょに乗せていくことになりました。伊藤さんもおばさんと同じお寺なのだそうです。
おばさんのダンナさん、つまりおじさんは私をかわいがってくれました。
十年ほどまえに肝臓を病み、やせたなあと思ったらあっという間に亡くなってしまったのでびっくりしました。たいぶ悪くなってから見舞いにいった私は、もっと何回もいっておけばよかったと後悔することがあります。
伊藤さんの奥さんは挨拶をしたきり、あまりしゃべりませんでした。私も初対面でしたが、おばさんと母の話に「いいんだよ」「そうだよ」「そうそう、そうだね」などと短く合いの手を入れていました。
それがなんだか飄々とした味わいで、私はこのひとに興味をもちました。おじさんと伊藤さんのダンナさんのお墓はむかいあっていました。母がにこにこして言います。
「ねえ、こうやってなかよしどうし、いつも話ができていいね」
おばさんがほのぼのと笑みをうかべました。
「ほんと。いそがしくてなかなか会えなかったからねえ」
「そうだねえ」
ひとりごとのように伊藤さんの奥さんがつぶやきました。
「おじちゃんのすぐあとだったんだよ、伊藤さんも」
母が私に説明しました。私は声をださずに頷きました。
自分で自分の運命を知る
お読みいただいて、ありがとうございます。コノフィツムさんが楽しげにです。
「占い師は自分の人生をすべて占えるのだから、完璧な人生を生きられるんじゃないの?」と思ったときがありましたが、そうではないようですね。
だって、明日の運勢だってわかるし、場合によっては方角もわかるんだから、ぜんぶ成功するような気がするじゃないですか。
でも、それは勘ちがいらしいです。占い師はたしかに未来を予想したり、当てたりできますが、ひとりの人間なので。
あたりまえに人生に迷いもするし、ためらいもするそうです。だから、自分の運気の流れを占い、その上で行動を選択していくための占いをするそうです。
こうやったら上手くいくというよりも、今動くべきときか、精神状態はどうか、というように、バランスを考える基準とする感じだそうです。
自分のことになると主観が入ってしまうため、人に占ってもらうこともあるとか。
占い師はテレビに出演することで人気が出るバターンと人気が落ちるバターンがあるそうです。つまり、あまり当たらないとなると評判が落ちてしまい、インターネットで噂は拡散されてしまいます。
いろんな対策を立てるためにも、占い師は自分で自分の運命を把握して動かなければいけないんですね。いろいろたいへんなんですね。
ソースカツ丼はもうないの?
新宿のゴールデン街や思い出横丁に外国人観光客が押し寄せているそうですね。
この地域に長らく残されてきた昭和の香りを残す、木造長屋形式の「レトロな街並み」が彼らをひきつけるのだとか。
私もかつての80年代、お酒を飲んだり遊んだりするのは新宿ばかりでした。その前後に立ち寄ったのが、思い出横丁の「つるかめ食堂」でした。
当時はソースカツ丼をよく食べていたんですが、いまのメニューを調べてみるとない?ようでちょっとさびしいです。
当時、「ソイ丼もうまいよ」と友達に勧められて食べました。これは元気になりたいときにいいです。
いまはソイ=大豆がたっぷりのカレー味ですが、当時はカレー味じゃなかったような気もするけど…ちょっと記憶が定かじゃなくてすみません。
豆腐やひき肉や野菜などがゴチャゴチャに煮てあって、見た目はオシャレとは言い難いのですが、健康に良さそうな丼です。薄切りハムものっています。
「元気丼」というのがいまあるそうなんですけど、昔はあったかなあ?
私がよく通っていたのはリニューアルOPEN前のすすけた感じの時代でした。今は「思い出横丁」ですが、以前の通称「しょんべん横丁」といわれていた時代。
火事もありましたが、立ち直ったのがすごい。たぶん、あの時代とは経営している人の世代も変わっているのでしょうね。